【WBS】161018(火) 建設現場の人手不足 切り札は“3D地図”?

  • 3D地図で林業革命を
  • ドローンをつかった3D地図
  • 今後の応用の可能性とは

3D地図で林業革命を

 
建設現場の人手不足が深刻になっており、建設技能労働者は年々減少している。
オリンピックの関連工事や公共事業の補修作業などで、2050年には約130万人が足りなくなるという試算もあり、この人で不足を救う切り札は「3D地図」と期待を寄せられているそうです。
 
<林業の課題1>
林業は深刻な人手不足。キツイ、キタナイ、キケンの3Kに人が集まらない原因があると現場で働く人は考えているようです。
日本の林業は戦後の復興需要で、多くの木が植樹されましたが、それらの木は50年以上たち、現在切り時を迎えているが、現在、人手不足で伐採作業が追い付いていないとのことでした。
 
<林業の課題2>
木材の値段は、太さ、高さ、曲がりで決まる。しかし、下から、気を見上げても、気が曲がっているか等判別が難しくどの木を切るかというのに、熟練者でも多くの時間を費やすのです。人手不足だけでなく、効率化もあまり進んでいないとのことです。
 
<解決策>
この労働生産性が低いとされる林業に革命をおこしているのが、ベンチャー企業のウッドインフォ社が開発した、3Dスキャナー「デジタルフォレスト」です。デジタルフォレストは1秒間に100万点のレーザーを発射し、約3分間で、周囲の風景をデータ化し、それを場所を変えて繰り返し専用ソフトを通すことで、360度見渡すことができる3D地図が完成するのです。気の太さを5ミリ単位で測定することができ、スギかヒノキかの見分けを行うことも可能とのこどです。また、気の位置も地図上で、正確に確認することができ、5cm曲がっている木も判別することができる。大分県の新連合組合は先んじてこの技術を導入し、若い人が夢を描ける新しい技術を現場に導入することで、人で不足の解消を目指しているとのことでした。林業に新風を巻き起こす、3Dプリンタに国の林業生産を管理する、林野庁の幹部も興味深々で、視察を行っており、レーザー測量により、山の在庫管理ができると期待を寄せていました。
 

ドローンをつかった3D地図

<What?>
作業を効率化できる、3D地図は、空からも始まっていました。建設機械大手のコマツはドローンを使った3D地図を作成しています。
作業工程は、まず空からドローンで建設現場の面積や起伏を撮影、そのデータを解析しつなぎ合わせていくと、3D地図が完成します。
 
<Why Great?>
これらの作業は、人間が100万点~200万地点のデータを取ろうとすると数か月かかるところを、ドローンであれば、約15分の飛行で、翌日には3D地図が完成するとのことです。この変化は、例えば、工事に必要な土の量も正確に祖算出することなどを可能にし、劇的に建設現場の作業効率をよくしているとのことでした。熟練者は頭の中で、建設現場の形をつくっているが、3D地図によって、すべての人が、同じように具現化された地図を使うことで、すべての人が情報を共有できるようになることのとでした。今後は、スマートな現場を目指すことで、女性や若い人がどんどんはいってくる現場をめざすとのことでした。
 

今後の応用の可能性

工事現場において土の量を正確に発注できるかは、トラックの発注の手戻りなどもなくなることから、コスト面において、非常に重要になってくる。 ほかの領域では、セコムなどは警備の計画をたてるために、3D地図を利用し、最適な人員や監視カメラの配置をシミュレーションしたりしているとのことでした。また、造船時の配管設置などは図面と、現場での作業では非常にわかりずらいことが多く、現在富士通などがこれらを支援するツールのプロトタイプを開発中とのことでした。3D地図の技術を活用することで、現地に行った時の違ったという手戻りをなくしていったり、現場のイメージがつかめていない、ベテランでない人もシミュレーションが可能になることで、1人前の人が早く育つことが期待されるとのことでした。つまり、手遅れと考えられている、教育が進んでいくことで、人手不足に貢献すると考えられているとのことでした。

最近シーテックに行ってきましたが、ゲームや車の運転の練習などはVR/AR技術がメインで紹介されていました。この3D地図の技術とAR・VRの技術が加わることで、一層の人手不足解消につながることを期待できそうです。