AI(人工知能)についてあなたはどこまで知っていますか?

AIについて

最近ではソフトバンクのペッパーが登場し、その中では、IBMワトソンが使われていたり、人工知能は2045年に全人類の知能を越えるシンギラリティ(技術的特異点)を越えるなど様々なニュースがとびかっています。今後50年の間人間社会に劇的な変化をもたらすのは、確実にAIです。ただ、ニュートラルネットワーク、ディープラーニングなど様々な新しい単語も出てきて、何がなんだか正直良くわからなくなっているかと思います。そこで今回は、数回に分けて、これらを説明していければと思っています。

  • そもそも人工知能とは?強いAIと弱いAIについて。
  • 世間を騒がせているのは、弱いAIのエキスパートシステム
  • まとめ

そもそも人工知能とは?強いAIと弱いAIについて。

第一回は、人工知能の強いAIと弱いAI、そしてそのその弱いAIを代表するエキスパートシステムについてご説明させていただきます。皆さんの中には、AIが人間のように心を持ち、人と接し、自らが意思を持ち行動するというイメージをもっている方もいらっしゃるかと思います。要するにアトムだったりドラえもん的な存在ですね。彼らには感情があり、自分が存在する意義すらも、自ら模索しようとしています。こういった、人間とロボットの境がもはや存在しないようなAIを一般的に強いAIやAGI(Artificial General Inteligence)と呼んだりします。しかし、こういった、AGIや強いAIはまだ研究段階であり、こういったロボットが世の中に出てくるのはもう少し先の話になるでしょう。IBMワトソンや囲碁の世界チャンピョンを破ったGoogleのAlpha Goをはじめとする、現在世間を騒がせいる人工知能は、これらAGIには当てはまらず、弱いAIに分類されます。弱いAIは、人間であるかのように振舞いますが、実は、様々なロジックをもとにくまれ、あたかも自らが意思を持つ人間のようにふるまっているコンピューターなのです。

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世間を騒がしているのは、エキスパートシステム

現在世間を騒がしている、いわいるAIとは弱いAIであるエキスパートシステムを指しています。要するに自らが思考できない、コンピューターにとっては、なにかしらのロジックが必要なわけですね。もし人のすべての行動や考えの基準やロジックを文章化できるならば、誰がやっても同じ答えを導きだせるはずですよね。(1+1=2のように)ただし、人は必ずしも論理的に行動をしていません。その物事を判断するときの”基準”や”ロジック”に矛盾が少ないのが、医者や、弁護士等の専門家と言われる分野の人々の仕事なのです。医者や弁護士のもつ正しい知識を矛盾なくシステムに取り込むことができ、正しい論理力を兼ね備えた、システム(簡単にいえば、1+1=2と正しく計算できるシステム)が出来上がれば、誰でも同じ答えが導きだせるようになりますよね?これが、エキスパートシステムなのです。

Coco
ちなみに、IBMは強いAIをAIと定義しているため、ワトソンはIBMにはAIとは呼ばれていなんだワン。CMをよく見ていると気づくかもだけど、IBMはワトソンをCognitive System(Cognitive Computing)と読んでいるんだワン。しってたかワン?

エキスパートシステムとは?

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エキスパートシステムの代表例

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エキスパートシステムの基本構造

コアになるのは、「知識ベースとその知識ベースを利用する「推論エンジンで下記のような役割を果たします。簡単な例で見ると推論エンジンと知識ベースの役割は下記になります。実際推論エンジンが使う論理としては、命題論理、一階または高階の述語論理、認識論理、様相論理、時相論理、ファジィ論理などがあります。
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もう少し中身を詳しく見ていきましょう。エキスパートシステムの頭脳は、「推論エンジン」です。この推論エンジンは、様々な知識の中から、こういう条件ならば、こうなるはずだと結論づけたり、いろいろな過去の情報を勘案すると、こうなる可能性が高い等と結論づけるたりするわけです。ただし、どれだけ頭の良い人でも結論を推論するための知識がなければ、問題は、解けません。この情報部分にあたるのが、「知識ベース」です。この知識ベースは、各モジュールを使い、人間の専門家の知識を1つ1つ追加していくわけです。
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Coco
頭のいい人が正しい知識を持っていれば、鬼に金棒だワン

まとめ

最後にまとめると、

1映画のような、心を持つ人間と何ら遜色ないロボットはAGI(Artificial General Inteligence)、強いAIと呼ばれ、AGIはまだ開発段階で世の中には出回っていない。
2.世間を騒がせているのは、弱いAIであり、エキスパートシステムといわれるAIである。
3.エキスパートシステムは「推論エンジン」が「知識ベース」を利用し、思考し確率的に、結論を導き出すが、あくまでもロジックで組まれたコンピューターであり、あくまで自分がなぜ存在するかという部分、すなわち存在意義などについては考えを持たない。

上記が「現在のAIはまだ、しょせん人間が言ったことをやっているだけ」や「AIに過度な期待をすべきではない」という風にいわれている理由です。さて、ここまで読んで勘が鋭いかたなら、もう気づいたかもしれませんが、この工程で非常に難しとされるのが、実は、知識ベースを構築することにあるのです。それはなぜか?それは、これまではAI自身が、この知識を自力で学ぶことができず、専門家がすべての正しい知識をコンピューターにインプットする必要があり、莫大ない時間を要していました。また、この問題を普段の人間の行動(青信号になったら人は信号をわたる等)にも当てはめようと思った場合、そのインプット量は莫大なものになり、とても矛盾なくそのロジックを組み上げることは不可能に近い作業になってしまうのです。この問題を解決できなかったため、人工知能は長きに渡る冬の時代をむかえていました。この難題に風穴を開けたのが、ディープラーニングという技術なのです。

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皆さんは攻殻機動隊というアニメを見たことがあるでしょうか。「テーマの1つは何が人を人たらしめるのか」です。人間と、AIの違いは何か、これまではユニークであることが、その答えの1つになりました。なぜなら、ロボットは所詮プログラムされたどおりにしか動かず、それ以上でもそれ以下でもなかったからです。しかし攻殻機動隊の世界では、人間が電脳化技術により、人がコンピューターとつながることができ、脳を除くすべての部分をロボット化することが可能になっています。そして、タチコマといわれるロボットたちはひょんなことをきっかけに、個性(ユニークさ)を身につけていくのです。人がどんどんロボットに近づいていく、一方、AIロボット達は、プログラムの領域を超えて、自ら学習し、各個体が、人間のように思考し、どんどん人間に近づいてきて、ついに、ユニークさまでを獲得するのです。そんな世界で人とAIを区別するものは何なのか?主人公である草薙素子が葛藤を続けながらも前に進んでいく姿が作中では描かれています。私個人の見解ですが、その1つの答えは、「自らをオリジナルであると思う、その自我」だと考えています。(作中ではゴーストといわれています)オリジナルは必ずユニークですが、ユニークであることは必ずしも、オリジナルではないからです。(ちょっと何言ってるか、わかんないですよね!笑)ちょっとアニメはと身を引く方も多いとは思いますが、攻殻機動隊は、そういった内容を考えさせる、おすすめのアニメです。(劇場版は、映画監督が自分の世界観を出したいがあまり、いろいろ捻じ曲げているので、劇場版ではなく、アニメ版を見ることをお勧めします)




次回へ続く。