【WBS】161213(火) アサヒ9000億円で世界的ビール「ピルスナー・ウルケル」を傘下に

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アサヒ9000億円で世界的ビール「ピルスナー・ウルケル」を傘下に

アサヒピルスナー・ウルケルを傘下に

大江アナ
日本のビール大手による、海外展開に新たな動きがありました。アサヒグループホールディングスは今日、ビール世界最王手のアンハイザー・ブッシュ・インベブから、東ヨーロッパ5カ国のビールを8883億円で買収すると発表しました。日本企業による、海外ビール事業の買収では過去最大となります。

アサヒピルスナー・ウルケルを傘下に

買収対象となるのは、チェコ、ポーランド、ハンガリーなど東ヨーロッパ5カ国におよぶビール事業で、世界的な、人気ブランドPilsner Urquell(ピルスナー・ウルケル)も含まれます。中国のビールメーカーや複数の投資ファンドも買収に名乗りをあげたこともあり、当初5000億円規模と見込まれた、金額は約9000億円まで膨らみました。アサヒは来年6月までに買収完了を目指し、今後は、巨額投資に見合う利益をえられるかが焦点となります。

アサヒピルスナー・ウルケルを傘下に

アサヒは10月イタリアの「ペローニ」など、西ヨーロッパのビール会社4社を約3000億円で買収しました。これはヨーロッパ市場で基盤をかため、その買収先の販売網を生かして「スーパードライ」の売上拡大も狙います。

海外展開をすすめるその狙いは

アサヒグループHDの小路社長は先月このように意気込みをかたっていました。

アサヒピルスナー・ウルケルを傘下に

小路氏「グループの成長エンジンは海外事業だと、2015年で、海外比率が、グループ全体に占める、海外売上の比率が13%になっており、今後は、海外の売上高を2割kから3割の間に早期に引き上げたい」とのことでした。

この買収撃に市場の反応は?

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今日の東京証券取引所では、買収が一部で報じられた午後2時以降、アサヒグループHDの株価は大きく値をさげました。財務体質悪化の懸念などから売りが先行し、終値は前日比マイナス4.6%の3497円となりました。

日本企業によるビール業界における海外買収の一覧

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大浜キャスター
ご覧のように今日は、ビール業界の大型の買収が発表されたのですが、日本の大手による、海外での事業買収というのはアサヒだけではないんです。国内のビール市場が縮小するなかで、各社海外に成長の活路をみいだしているんです。まずは、サントリーなんですが、2年前、JIM BEAMで有名な、アメリカのビームを1兆6000億円で買収して、海外を蒸留酒でせめるという戦略を明確にしています。一方アサヒのライバルのキリンなんですが、こちらも手広いです。まずは南米のブラジルのスキンカリオール”EISENBAHN”、フィリピンのサンミゲル”San Miguel Pale Pilsner”、更に東南アジア、ミャンマーのミャンマーブルワリー”Myanmar Beer”、オーストラリアのライオンネイサンフォーエックスxxxx”というように、ちょうど太平洋を囲むような形で、主に新興国のビール市場に参入をはたしてきました。キリンの場合はすでに、売上の海外比率が、全体の3割を超えているという状況にあります。一方海外比率が以前1割台というのがアサヒなんですね。これまでは、中国音青島(チンタオ)ビールに収支をしていた程度で、今年ようやく、イタリアのペローニ”Peroni”など西ヨーロッパ3カ国の買収をはたしたばかりなのです。そして今日、ひとりあたりのビール消費量が世界一であるチェコのピルスナー・ウルケルなど、東ヨーロッパ5カ国でのビール事業での買収を発表し、ヨーロッパでのビール事業を成長の柱にしようとしているのです