【WBS】161104(金) 伸びるスポーツ業界。カギは複合化?スポーツx〇〇

Sports young woman
国内消費が伸び悩む中で、スポーツ市場は前年比2~3%と拡大を続けています。今大手スポーツメーカーのシェアはどうなっているのでしょうか。
  • トップメーカーの動向と勝因はどこに?
  •  サイクル市場が好調?今なにが流行っているのか?
  • まとめ(伸びるスポーツ業界。カギは複合化)

トップメーカーの動向と勝因はどこに?

 
トップはNIKEとAdidasです。3位以下は3500億~4000億ん規模で混戦となっており、Puma、New Balance、Under Armour、国内トップのAsics等がここに続き、さらにその下に1000億~2000億円規模で、Mizuno、Descenteの2社が続きます。トップのブランドが堅調に伸びてきた理由はどこにあるのか?それはスポーツカジュアルの分野だといわれています。例えばNikeでいえば、暖かくて履き心地の良いニット素材のスウェットや、スニーカー等。一方のAdidasはストリートカジュアルや、若者向けの低価格なスニーカーなどが好調のようだ。スポーツ用品だけでなく、いわば普段づかいの商品を充実させることで、成長を続けてきたのです
 
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こうした中スポーツファッションに強みを持つNew Balance」が3位グループの混戦をぬけだすため新たな戦略をうちだしています。
New Balanceは今年世界で7つの旗艦店を出店します(予定含む)。そして、4点目が、明日、東京原宿にオープンします。
 
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ここでは、これまで強みとしていた、売れ筋のカジュアル商品を2階以降に置き、1階はランニング専門のコーナーとして、スポーツ用品を前面に押し出しています。米国ニューバランスグローバルマーケティング上級副社長のクリスロッド氏いわく、「人気だったカジュアル向け商品の歴史や強みを生かしたうえで、ランニング用品の強みを今後の競争に加えていきたい」とのことです。実は現在人気のカジュアルスニーカーも70~80年代に販売していた、ランニングシューズがベースになっており、そのスポーツブランドとしての存在感を高めるために1Fをランニングフロアとしたのです。
 
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実はニューバランスは昨年より海外でサッカー用品市場にも参入しており、ランニング以外の分野にすそ野を広げ分野拡大によって成長を目指しています。ニューバランスジャパンの富田社長によると、「サッカーのようにグローバルな分野でブランドを構築していくことが必要になる。だから、サッカーに最後発ではあるが、スタートした。」とのことです。現在ニューバランスの売り上げはカジュアル向けとスポーツ向けが1:1の割合ですが、今後は、スポーツ分野の割合を増やしていくことで、トップ3ブランドを目指します。
 
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サイクル市場が好調?今なにが流行っているのか?

 
はこのスポーツ分野でもう一つ好調なのが、「サイクルスポーツ市場」です。その市場規模は年々伸びており、今年は430億円に達する見込みです。今この成長市場を狙い様々な企業が参入してきています。国内最大の祭典「サイクルモードインターナショナル2016」が3日間3万人の来場を見込み、幕張メッセで開催されています。
 
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今回の注目は、ウェアラブル端末など、自転車用デジタルデバイス。中でも多くの客を集めていたのが、パソコンと練習用自転車を融合した、「ズイフト」です。ズイフトはモニター画面に向かってゲーム感覚で練習すると、同じ時間に走る友人や海外の人とも競争ができるとのことです。また、坂などではインターネットを介して、ほかのユーザーが応援などをしてくれるとのことです。
 
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ズイフトは現在世界で18万人のユーザーを持ち、日本では、有料サービスを始めて、約1年たらずで、7000人のアカウントの獲得に成功しましたズイフトのジムケリーCFOは「もともとスポーツとITは関係ないが、どんどん一緒になっているので、これからどんどん増えると思う」とのことでえした。
 
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そのほかにも株式会社Cerevoは「ライド1」という自転車の走行データを記録するデバイスを提供しています。この製品は、自転車のシャフトに取り付け、傾きや走行データを記録できるとのことです。セレボはもともとネットにつながる家電製品の開発を行っていましたが、この製品で、自転車市場に参入を果たしました。
 
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まとめ(伸びるスポーツ業界。カギは複合化)

 
大江さんが「スポーツというと、すでに体育という枠組みを飛び出して、いろいろな分野とつながってきている戦略についてどうご覧になりますか」という問いに対して、日本総研理事長の高橋進氏は、「体育というとどうしても、スポーツ用具しか思い浮かばないが、スポーツといえば例えば、スポーツジムだったりとか、体育館だったりとか、放映権だったりとか、そういったものが複合しているものがスポーツ。今業界で何が起こっているかをみると、NikeやAdidusは、もともとあるブランド力を生かして、医療やファッションの分野にでていっている。とろこが今はそれを越えて、例えばスポーツx旅行だったりとか、スポーツxITだったり、スポーツx食事だったりとか、スポーツxイベント、スポーツxマネジメント等どんどんどんどん異業種を取り込むことで、成長を続けているということ。一方ニューバランスは、そういったカジュアル分野がもともと得意だったが、逆にスポーツブランドとしてのブランド力が低いため、あえて、スポーツ分野を強化することで、自分たちのブランド力を上げていこうとしている。なので、一見違って見えるが、戦略は回っていて、結局は同じことをやっている。ブランド力があるから、いろんなことをやっていける。いろんなところにでるから価値があがって、スポーツ用品についても価値が上がって良い値段で売れる。この好循環をいかに日本でもつくれるかということだ」とのことです。
 
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