【WBS】161103(木) 消費低迷でうつ、百貨店の一手とは

beautiful successful woman fashion

景気は回復傾向ですが、なかなか緩まないのがお財布のひもです。物が売れない中、関西の百貨店では、高級品を扱うお店が相次いで登場しています。これはいったいなぜなんでしょうか。

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  • 高島屋が打つ1手とは
  • 阪急の打つ1手とは
  • まとめ(百貨店が富裕層を狙う理由と今後への施策)

高島屋がうつ1手とは

大阪の2大繁華街の一つ南の玄関口にある高島屋、今日オープンしたのは、国内最大級の売り場面積をほこる、「タカシマヤ ウォッチメゾン大阪」です。国内外の有名ブランドはもちろん、ここでしか買えない、限定モデルを含め、腕時計3000点を取り揃えています。
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高島屋常務の亀岡氏によると、「富裕層が高額商品を求める傾向は高く、特に男性は時計が大好きである。株価の上下で買い入れ金額が変わることもあるが、非常に安定した売り上げになる。また、富裕層の方々は希少性のあるものを求める方が多い。関西圏が主流にはなるが、西日本から幅広くお客様を集められる」とのこと。

【ダイヤモンドが散りばめられたリシャー・ミルの高級腕時計。】

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【最高峰といわれた技術のすべてが組み込まれた、理論上1000年に一度しか調整の必要のない、フランク・ミュラーの最高傑作。】
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クレディスイスの調べでは、1億円以上の富裕層は2015年の時点では215万人、さらに、2020年には359万人になると予測されています。高島屋は、今後も増えると予想されている富裕層をターゲットに手に取ってみれる売り場を提供し、年間売上60億円を目指します。
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なんと、オープン初日は、1億8000万円売り上げたそうだワン。

阪急のうつ1手とは

富裕層を狙う売り場づくりをすすめるのは、のは大阪北の百貨店阪急でも進められています。阪急梅田本店は、9月に高級ドレスの専門店「ドレスギャラリー」をオープンしました。

 

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1点10万円のものから、高いものでは、200万円のものまで、26ブランド約200点を展開しています。

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ドレスはもちろん、試着可能で、およそ30平方メートルある、Vipルームでの試着が楽しめるのもここの目玉の1つです。北村キャスターが試着するのは、パリの有名デザイナーがてがける高級ドレスで、このドレスはパリ以外では日本ではここでしか買うことができないそうだ。

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Coco
いつ着んねんと言いたいワンが、1着あってもいいかもだワン。
この店ではドレスに合わせた、靴や、ジュエリーも同時にコーディネートをおこなっているが、その理由はこのドレスギャラリーの誕生の理由にも、関わっているとの事だ。実は、このドレスギャラリーの周りには、高級ジュエリー店が多く立ち並んでおり、「それらの店舗で購入したジュエリーに合わせるドレスがないか?」と購入しにくる客も多かったこともあり、その声がドレスギャラリーを立ち上げる1つの理由になったそうだ。

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阪急を運営する、エイチ・ツー・オーリテイリングの高橋正明広報部長は「西日本エリアから東京に行ってドレスを買う富裕層のが多かった」のでそういったお客様もとりいれたいのと、一方で、ドレス売り場に初めてきたお客様に自分のライフスタイルを発見してもらいたい」とのことでした。様々なブランドから魅力的な商品をセレクトすることで、阪急も西日本全域の客を集客したい考えだ。

まとめ(百貨店が富裕層を狙う理由と今後への施策)

なぜ今関西の百貨店はこういった取り組みを行っているのか?日本総研理事長の高橋進氏によると、1つはVTRの通り、東京に富裕層をとられていたのを取り返したいもう1つは、閉店している日本全国でみると、全国で閉店している百貨店の中でも特に、西日本は多いため、その受け皿としての売り場ではないか」とのことでした。

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加えて、大江さんが、なぜ富裕層にしぼるのでしょうという質問にたいしては、高橋氏は、「百貨店業界は売り上げがずっと減り続けてきて衰退の四半世紀だった。百貨店はもともと呉服商から始まっているので、そういう意味では富裕層をとりこみやすい。また富裕層は1点ではなく、複数の商品を一度に購入するので、客単価もあがるのでそういった意味でもよい。ただし、もともと呉服つまり、アパレル分野を得意としていたが、その分野では、もう差別化を図りづらくなっている。生き残りの中で差別化を図るためには、例えば本来敵である、e-コマース分野で、百貨店が、高級旅行プランの販売を行ったり、富裕層は、孫などに対しての消費も多いため、家族消費を促すような商品等もつくっていくべきではないか」とのことでした。「しかし、一方で、こういった高級路線が通用するのは、東京や大阪などの超一等地にあるデパートのみのため、これから先、日本全国が6兆円ある、市場規模を伸ばしていくためには、マスの中間層をいかに取り入れていくかという取り組みが必要になってくるとのことでした。

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少し前に取り上げた、銀座にオープンする、GINZA6もどちらかといえば高級路線ですね(前回の記事)。売上高を上げるためには、一人当たり購入単価を上げるか、購入者数を増やすかの2択になりますが、一等地では、1人あたり購入単価を上げる施策を、そうでない百貨店には、高橋氏のいうような、家族消費やE-コマースでの消費の分野でいかに新規の顧客を開拓していけるかが重要になってくるようです。三越伊勢丹などは、何年か前から、ギフト専門のサイト「キノギフト」をリクルートと組んで始めていますよね。阪急といえば数年前にリニューアルしてから、食品売り場等の人の混雑がすごいですが、その顧客をどう取り入れていくかということなのでしょう。んーそうですね、当然なのですが、マスを取り込むためには、百貨店ブランドの安心感を持ちつつ、どれだけお値打ち品をだしていけるか、また、AEONが取り組んでいるような、子供連れでも買い物をしやすいような売り場づくり、そしてAIなどを取り入れることによる、ワクワクするような売り場づくりが求められてくるでしょう。