【WBS】161226(月) 電気の自由化の次は、ガスの自由化、だれが恩恵をうける?

電気の自由化の次は、ガスの自由化

東京電力ホールディングスと東京ガス、エネルギー大手の2社が今日それぞれ記者会見を開きました。テーマは両者とも、来年4月から始まります、ガスの小売全面自由化についてです。エネルギーの自由化といえば、今年の4月に電力・小売の全面自由化というのがありましたね。

電気の自由化の次は、ガスの自由化

東電 家庭用ガス参入で料金は?

電気の自由化の次は、ガスの自由化

電力小売りへの異業種からの参入があいついでいるんです。例えばなんですが、通信大手のソフトバンクグループ、東急電鉄、楽天、昭和シェル石油、それから居酒屋大手のワタミなどなどですね、今月12日の時点で、372社が登録されています。この中でも特に交戦を強めているのが、このTokyo GASです。ガス+電気=「セット割」で基本料金が年間約3200円割り引くサービスなどが人気で、初年度の計画を上回る、およそ60万件にのぼっています。こうした状況の中、今度始まろうとしているのが、ガスの小売り自由化なんです。これまで守る側だった、東京電力ホールディングスが、今日家庭向けのガスの小売事業への参入を発表しました。これで果たして競争が起こりガス料金安くなるんでしょうか。

電気の自由化の次は、ガスの自由化

東京電力エナジーパートナー 小早川社長「本日当社と、日本ガス株式会社は、来年4月からの都市ガス全面自由化を見据え、小口卸基本契約を締結しました。」電力小売りを手がける、東京電力エナジーパートナーは来年4月に始まる、ガスの小売自由化にともない、7月から、家庭向けガス販売に参入することを発表しました。プロパンガス小売大手の日本ガス特くことで、都市型ガス事業に参入、東京ガスからの乗り換え需要を狙います

電気の自由化の次は、ガスの自由化

小早川社長 「2019年度に100万件のお客様に贈りたいとかんがています。。これは東京ガスさんのガスの販売件数が、1000万件ときいているので、その市場の約1割を早期に実現したいと考えている」今年の電力自由化に伴い、東京ガスが、東電管内から獲得した客は約60万件、その割合は3%にすぎません。3年後に東京ガスから1割は、強気にみえますが。

Q 大江アナ「東京電力がガスの小売事業に参入する一番の強みは」

電気の自由化の次は、ガスの自由化

A 小早川社長 「東京ガスさんより、1.6倍は、LNG(液化天然ガス)を調達している、安定的な調達量だとおもいます。また、関東圏に東電のお客様が約2000万件いるので、そこアプローチできるというのが強みではないかと思います。」

東京電力は、LNG(液化天然ガス)を年間約2300万トンと、国内最大を誇ります。ガスと電力のセット販売で、料金を割り引くプランを検討しています。

電気の自由化の次は、ガスの自由化

小早川社長 「電気は電気、ガスはガスという見方はダメ。とにかくお客様にいろいろなバリエーションで、対応する提案能力が必要」

日本ガス和田社長 「エリア事業者の既存料金より、安価に提供できるように、具体的には、3%~10%安くできるようシミュレーションしている。」

攻めから守りへ、東京ガスはどう戦略をたてるのか

一方攻める側から、守る側へと転じた東京ガスも記者会見を行いました。

電気の自由化の次は、ガスの自由化

ガス小売全面自由化を迎えるにあたってと銘打ち開かれた記者会見。ガス自由化による競争激化をみすえ、より安い原料調達の体制づくりなど、対策を発表。

Q 大江アナ「ガス小売り自由化は東京ガスにとって、チャンスでしょうか、危機でしょうか。」

電気の自由化の次は、ガスの自由化

A 東京ガス広瀬社長 「東電・日本ガス連合は、我々にとって、最大・最強の組み合わせと認識している。」

東京ガスの広瀬社長が露わにしたのは危機感。では、どうやって東電とたたかうのでしょうか。

電気の自由化の次は、ガスの自由化

広瀬社長 「電気の場合は選ばれる際に、非常に価格の要素が大きいと思うが、ガスの場合は、安心して、快適にお使いいただくためには、設備面ふくめて、いろいろな周辺サービスが重要だとおもっている。」

電気の自由化の次は、ガスの自由化

関連機器の販売や、消費者関連サービスを1つの新会社に集約して強化、ガスと今年参入した電気で総合的な生活サービスとして、割安感を打ち出す考えです。

Q 大江アナ「価格競争は避けたいとお考えですか」

電気の自由化の次は、ガスの自由化

A 広瀬社長 「価格が一番だというお客様に対してはある程度、(離れるのも)止む終えない、と思うし、料金は少し高いけれども東京ガスをひきつづきつかってやろうとというお客様が、いれば非常にありがたい。私はその層を大きくすることかなと思っています。」

まとめ(今後の自由化促進に必要になる動きとは)

大江アナ
東京ガスの広瀬社長がおっしゃっていたのですが、今年迎えた電力の全面自由化、この時の消費者の動きというのは相当慎重だったそうです。なかなか、動かないなと。ただし来年ガスの自由化を迎えますと、電力とガスのセット販売がふえるだろうと。そうなるとこれまで以上に、自由化に対する関心が高まってくるということなんですが、高橋さんはそのようにお考えでしょうか。

日本総研理事 高橋氏
ある程度そうなってくるでしょうね。おっしゃるように、電力の自由化のときは、切り替えした、件数というのは、日本全国でも126万件で、2%くらいですが、今回の場合は、電力会社が大量のガスを輸入していますから、価格競争力がある。したがって、価格という面で競争になってきますから、これは切り替えも増えるのではないかと思います。海外では自由化したような国をみてみると、たしかに、電気とガスを同じ業者からかっているケースがよくある。例えばイギリスでは、7割近くの家庭が、両方一緒に買っている。日本も価格競争が始まり、灯油も含めって、自分の過程にあったプランを提供してくれる業者を選ぶというふうになっていけばいいと思う。

日本総研理事 高橋氏
しかし問題が1点ある。それは、関東の高圧ガス(太いガス管)が通っている場所をしめしている。もちろん首都圏はこの太いガス管が通っている。緑が、東京ガスが卸を提供している地域。見てみると、北関東は意外とガス管があるが、茨木や栃木、山梨などはあまりない。こういった地域はプロパンガスということになり、ということは、自由化しても、このガス管が通っていない地域には影響がないということになる。ですから、地方都市含めて、日本全体にガスの道管を広げていくか、というのが1つの大きなポイントになる。

大江アナ
自由化の後そういった動きがでてくるかもしれませんね。

日本総研理事 高橋氏
もう一つ行きの長い話になりますが、日本とロシアの関係ですが、もし日本とロシアで、パイプラインができれば、ガスのあり方が大きく変わる可能性がある。なぜかというと今は、天然ガスを液化して船で運んでいる、なのでコストが高い。ところが、パイプで、液化しないままで、どんどん来るようになることも将来的には、ありえる。