【WBS】161115(火) 高齢者が輝くジム 介護制度の”壁”を破れ

高齢者が輝くジム 介護制度の”壁”破れ

社会保障費の削減について(シリーズ日本の課題に挑む)

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高齢者の介護保険サービスというと、現在要支援1から要介護5まで7段階に分かれています。これに合わせてデイサービスや訪問介護など一律のサービスが提供されています。

このうち軽度とされる、要支援1と2について、来年度より各市町村が、サービスの内容や、事業者の報酬などを独自に設定することができるようになります。そこで、社会保障に削減のための取り組みが行われています。

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一般的なデイサービスといえば、看護師などがついて、体操や入浴、栄養管理されたメニューの食事などをとったりして、1日をゆっくりとすごします。ところが、ライフジムでは、利用者が1人1人率先してトレーニングをおこなっています。

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ライフ事務を経営する下沢さんはデイサービスとスポーツジムの融合が社会保障費の削減につながると考えています。「社会保障費を安くできる仕組みはリハビリからトレーニングへのシフト、リハビリといってしまうと、医療保険だ介護保険だとかかってしまうので、これらをトレーニングにしてします。」例えば、要支援2の月額利用料で比較すると、リハビリの場合、約3万3000円(自己負担額は1割)がかかりますが、トレーニングの場合、介護福祉士の人件費をいれても、1万5000円から2万5000円(自己負担額は市町村の判断)に減らせるとのことです。

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「ジムにきて健康になって自立支援という大きな柱をまさに実践できる、事業者もウイン、お年寄りもウイン自治体もウインという状況をつくることができる。」

現状の課題としては、要支援者がいるスペースはデイサービスの施設のため、一般の人は行き来ができません。(逆も同じです)。下沢さんは将来この壁をなくし、デイサービスとスポーツジムが融合することで、介護要望意識が高まり、介護給付費の削減につながると考えています。「患者さんや要介護者だけではなく、一般の人にも、予防のための医療専門職を、身近にいる状況をつくり、介護事業を一般の人にもオープンにしていきたい」とのことだ。

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この取り組みを可能にするのが、2017年4月より始まる「総合事業」です。これは軽度者むけサービスの内容や価格を市町村の権限で決めることができる制度です。すでに総合事業に移行している自治体もありますが、現状はまだ3割にとどまっているとのことです。
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すでに、総合事業を始まっているのが、千葉県松戸市、ここでは、昔ながらの地域コミュにぃてを復活させることで、社会保障費を削減していこうとしています。
毎週火曜日近所の高齢者が集まるのは、町内の施設。こうした、ご近所づきあいは、心身を活性化させる効果があり、中長期的な介護予防につながると松戸市は考えています。
松戸市は、運営費として、3年間で、20万円を補助。補助の条件は、週1回2時間以上あるまることと、10分は介護予防体操を行う事です。

町内会長の佐藤さんは、こういった取り組みにより、お年寄りに社会参加の意識が芽生えていると感じているとのことです。「1日でも3日でも自立した生活を維持するためにも、こういう場が必要」とのことです。

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さらに松戸市は、11月2日ひ千葉大学予防医学センターと組み住民活動の介護予防効果を科学的観点から、分析、今後3年かけて、都市型介護モデルを開発し、長期的な、社会保障費の削減を目指すとのことです。松戸市の介護制度改革課長の中沢課長によると、「自分がやる気にならなければ良くならない。自分の健康が管理できないのとおなじ。地域のことを自分事かできないと発展していかない。現在松戸市が取り組んでいるのは、介護需要を抑制することで、それを地域の人たちと一緒に発展させていこうとしている。」とのことでした。

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今後こう言った取り組みは、各市町村によって、サービスがばらけてくるように思われますが、どの市町村でも、できそうな方策というのはあるでしょうかという大江さんの問いに対して、A・Tカーニー会長の梅沢氏は次のように答えていました。

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「多目的・マルチユースというのが一つのキーワードになるのではないかとかんがている。先ほどの例でいえば、デイサービスとスポーツサービスを1つの施設、1つのチームでできれば、利用効率もあがるし、世代間の交流もおこる。介護が今回の例ではあるが、公共サービス全体に広げても同じことがいえる。過疎が進む地方では、学校が1つのハブになりえる。学校にはグラウンドもあり、プールもある、スポーツの場になる。例えば、その横に、例えば、デイケアセンターを作る、地域包括ケアのセンターをつくる、市役所の窓口もつくる。こういうことをできれば、おじいちゃん、おばあちゃんが、子供たちが元気にしているのを、みながら集まるような場所をつくることができる。縦割りではなく、なるべくいろんな人たちが自然に集まる複合的な場所を組み立てていければよいのでは」とのことでした。

まさに地域のコミュニティですねと大江さんがまとめていました。