【WBS】161031(月) 航空2社、決算で明暗

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 航空2社が今年4-9月の連結決算を発表しました。

JALの決算(2016年4-9月期)

日本航空は、前年同期比から純利益が-30.9%の714億円となりました。(↓30.9%
要因は、円高や、燃油サーチャージが廃止されたことによる収入減とのことです。
(売上高が前年同期比5.2%減の6519億円、営業利益は同23%減の924億円)
Coco
本質的に燃油サーチャージは、原油価格の高騰を乗客が一部負担するもので、廃止になったのは原油、つまりコストが下がっているのに、なんでそれが、理由になるかわからないワン
 
◆燃油サーチャージとは(ANAホームページより)
燃油特別付加運賃とは、原油価格の高騰に伴い、企業努力で吸収しきれない航空燃料費用の一部をお客様にご負担いただく追加運賃のことです。本来、航空燃料費用は航空運賃に含まれるべきものですが、航空燃料価格の不安定な変動に対応するため、またお客様にわかりやすく提示させていただくため、通常の運賃とは別に収受させていただいております。 

ANAの決算(2016年4-9月期)

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一方ANAホールディングスは、前年同期比で純利益+6.4%の574億円となりました。(↑6.4%)
好調な羽田発の国際線や、コスト削減が円高などの悪影響を吸収したとのことでした。
(売上高8849億円で前年同期比2.9%減、営業利益は895億円(同3.2%増))
Coco
それでもANAのが純利益は上なんだワンね。営業利益よりも純利益が伸びているのも企業努力の証がみえるワンね。

まとめ(この明暗は進歩の結果である)

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経営競争基盤CEOの富山氏によると、この明暗が分かれたのは、実は進歩している結果とのことでした。
「2つの企業は戦略が違う。ANAはグローバルネットワークを拡充する成長型ANAは一本一本の路線を重視する安全型
拡張型は、今のような、安定成長のときは、良いが、何かガーンとリスクイベントがあったときに、稼働率が下がるので弱い。
そのため、環境が変われば、両社の明暗は逆になる。なので日本人はみんな同じことをしたがるので、2つの違う戦略をもつ企業が1つの国内にあるのはおしゃれ」とのことでした。
 
N
東洋経済によると、JALが経営破綻を経て再上場する直前の2012年8月に公的資金を投入したことが業界の競争環境をゆがめるとして、国土交通省がJALに対し新規路線の開設や投資を制限する通称「8.10ペーパー」というものを出していたそうです。今回業績の好調を支えた、ANAが運航を始めた羽田―ニューヨーク線についてもこのペーパーに基づいてANAに傾斜配分されたのが業績の明暗を分けたとのことでした。この路線は本来JALとしてもほしかった、ドル箱路線のため、このペーパーが効力を失う2017年3月末にJALは同路線について来春の就航を目指しているとのことです。ただ、JALについては、パイロットの賃上げなどもかさんだようで、営業利益の下がり具合よりも純利益のほうが落ちていますね。この点は、ANAが逆になっている分、どうしても残念に見えてしまいますね。むしろ、Sony、Panasonic、JALはじめ、多くの日本企業が円高を理由に業績の下方修正を行う中、逆風にも負けず上昇を続ける、ANAが素晴らしいということでしょうか。