【WBS】170124(火) トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

大統領令を手渡すトランプ大統領 | Jonathan Ernst / Reuters

TTPから永久離脱「アメリカ第一」いよいよ実行へ

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

アメリカ大統領に就任したばかりのトランプ大統領が本格的に動き出しました。すると、「アメリカファースト」の言葉通り、TPPから永久に離脱するという大統領令に署名するなどアメリカ第一を早速実行に移し始めました。日本はどのように対処すれば良いのでしょうか。

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

トランプ大統領 「これが何を意味するものかわかりますね。ずっと言い続けてきたことです。」

こうもったえをつけながら、トランプ大統領が署名したのは TPP(環太平洋経済連携協定) から離脱する、大統領令です。そこには交渉から永久に離脱すると明記されていて、再交渉にも応じない姿勢を明確にしました。

TPP、環太平洋経済連携協定の発効には、アメリカの承認が欠かせないため、実現の見通しが立たなくなりました。その後、トランプ大統領は労働組合の代表者を、ホワイトハウスに招き入れ TPP離脱をさっそくアピール。

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

トランプ大統領「ちょうど tpp を終わらせてきたところだ。とても重要な書類に署名をしてきた。我が国から獄会社が出て行くような馬鹿げた貿易協定を止める。そもそもこんなきょうていがゆるされることが最初から私には信じられなかった。」

終了後には記念撮影を行う念の入れようでした。 そしてアメリカ第一主義に沿った二国間貿易交渉を重視する姿勢を鮮明にしました。一方 tpp を成長戦略の柱としてきた安倍政権。一層厳しい状態に。

「アメリカ第一」次々と実現へ、TPP離脱大統領令で日本は?

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

安倍総理「トランプ大統領は自由で公正な貿易の重要性を認識している。 TPP が持つ戦略的、経済的意義についても理解を求めていきたいと考えています。」

TPP 発効をあきらめないとしたものの、実現の見通しは極めて難しくなったと言わざる終えません。

「アメリカ第一」次々と実現へ、スピードの裏に「焦り」?

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

トランプ砲の勢いは止まりません。 アメリカの製造業トップ12人を招いた朝食会では。

トランプ大統領「日本は見たこともない巨大な船で何十万台もの車をアメリカに運び販売している。私たちはこれについて話し合わなければならない。これは公平ではない。」

自動車協会をやりだまに上げ、貿易が不均衡だと日本を名指しで非難したのです。

とまらないトランプ大統領、日本、そして世界経済に暗雲が立ち込め始めています。

大江アナ
はい、それではワシントンで主題にあたっています内田記者に聞きましょう。内田さんトランプ大統領はなぜ就任早々に tpp からの離脱を指示したのでしょうか。
ワシントン支局 内田記者
そうですね。不公平な貿易取引によって、アメリカの労働者は損をしているんだと訴えて当選したトランプとしてはTPPからの離脱を急ぐことで、自らの支持層である労働者層にアピールする狙いがあったものとみられています。

トランプ大統領 「(TPPからの離脱署名は)アメリカの労働者には素晴らしいことだ」

トランプの支持率は45%と、就任直後としては1953年の調査開始以来歴代大統領として最低となっています。トランプ氏としては、生命線である労働者層の支持を維持するため、議会での手続きをえずに出せる、大統領令でスピード感と実行力を演出したものと考えられます。

大江アナ
ただトランプ氏を支えるはずの共和党内からも批判が出ているようですね.
 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」
ワシントン支局 内田記者
そうなんですね。 共和党の重鎮であるマケイン上院議員は tpp 離脱の署名に対して、失望したという声明をだしてトランプ氏を批判しました。マケイン議員はトランプ大統領の判断は米経済とアジア太平洋地域における、戦略的立場に影響があり、重大な誤りであると声明を述べました。トランプ氏の保護的政策は自由貿易を推進する共和党の方針とも一致しておらず、それだけに今後トランプ氏の思い通りに突き進められそうかは、不透明と言えそうです。
ワシントン支局 内田記者
一方トランプ氏は今日も先ほどから、アメリカの自動車メーカーの経営者らと朝食会を開いており新たな大統領令にも署名する予定です。アンプ市の一挙手一投足に注目が集まっています。

政策に不透明感 日経平均2日連続 下落

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

トランプ氏の発言にさっそくマーケットも反応しています。トランプ相場は、「期待」から不透明感への「懸念」に変わり、日経平均は2日連続続落となっています。

就任早々不公平な貿易たと、日本車をやり玉にあげたトランプ大統領。今後の戦略に不透明感が増したことから、今日の東京株式市場では、自動車メーカーの株が売られ、トヨタや、 honda の株は軒並み下落。日経平均株価の終値は18787円とトランプ大統領の就任後、2日連続ので値下がりとなりました。これまで市場はトランプ氏の掲げる減税や、インフラ投資がアメリカの成長を加速し、世界経済を牽引すると期待していました。

しかし、エコノミストの河野氏はこの裏切られる可能性が高いと話します。

 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」

BNPパリバ証券 河野チーフエコノミスト「拡張財政ということは、将来の所得を前借りしてお金をばらまくということなのですので、一時的に良くは見えるのですが、経済の実力が実際に強くなるわけではありません。むしろ移民政策だとか保護貿易政策はアメリカの経済の実力も落ち下げてしまいます。 政策の賞味期限は1年半、長くても2年だと考えています。

またアメリカへの資金流入が続きドル高円安が進む可能性が高いものの日本にとってプラスの面ばかりではないとの指摘もありました。

河野氏「円安によって輸入物価が上がると家計の実質購買力が抑制されてしまいます。さらに高齢者も増えているので過去の蓄積を取り崩す人からすれば円安は悪影響が大きいということですから日本経済にとってはプラスマイナスゼロかなと思います。」

まとめ トランプ大統領 日本の認識は’80年代

大江アナ
トランプ大統領日本は早速名指しで批判をされてしまったわけですね。
みずほ証券チーフエコノミスト 高田氏
先ほどの話を聞いていましても、なんだか80年代の話をしているようで。80年代の貿易摩擦の頃の話を引きずっているようで、それから30年たって、随分かわっているにもかかわらず、日本が大量に輸出をしていた時代の話をしているようです。
大江アナ
変わっているのにまだ80年代のイメージでいる?一番変わったのは何でしょうか
みずほ証券チーフエコノミスト 高田氏
やはり現地生産ですね。
 トランプ大統領大統領令でTPP離脱へ 日本は実は米雇用に「世界一貢献?」
大江アナ
現地生産を行うことによって、日本は沢山の雇用も、アメリカ国内に生み出しています。こちらアメリカ製造業の、国籍別雇用者数なのですが、日本が1番雇用を生み出していますね。
みずほ証券チーフエコノミスト 高田氏
このラストベルトと言われる、場所で、一番雇用を生み出しているのは、日本なので、本当はありがたいはず。

まとめ 日本も”したたかな”交渉が必要

大江アナ
そうですよね。それなのに、どうしてこんなことを言うのかといいたくなるのですが、日本側も、したたかに立ち振る舞うべきですよね。
みずほ証券チーフエコノミスト 高田氏
そうですね。まず安倍さんもこの資料をまずもっていかないといけないとおもうのですが、それからやはり、アメリカの州の中で、どの州が日本の企業を惹きつけるのなど競ってもらって、逆に、日本の県の中でどこが人気なのかなどもやって、立ち振る舞っていく必要が有ると思います。また、日本もこれだけやっているんだということをどんどんアピールしていく必要があると考えています。うたれるというよりも、まさに自分から攻めていく必要があるかもしれませんね。