【WBS】161221(火) 住宅ローン金利じわり上昇 その理由とは?

住宅ローン金利じわり上昇 駆け込み需要が増加?

住宅ローン金利じわり上昇の理由

一生の内一番大きな買い物である、住宅の購入に多くの人が利用する、住宅ローンの金利に今変化が起きています。マイナス金利の導入後低金利が続いていましたが、9月以降、じわりと上昇してきています。

ではなぜ、今住宅ローンの価格があがりはじめたのでしょうか。先行に影響お与える、この人に今日は注目が集まりました。年の瀬は、毎年申込みが減るという住宅ローン。しかし今年は例年に比べ客足が増えています。こちらの客は今日10年の固定金利から20年の固定金利に借り換えを決めました。

住宅ローン金利じわり上昇の理由

「多分ここが、底かなと。何ヶ月か遅れるとその分不利になるとおもたので、このタイミングで」

新生銀行では、今月にはいって、住宅ローンの金利をひきあげました。例えば、10年ん固定の金利は11月まで、0.90%だったものが、12月からは、1.05%に引き上げられました。(キャンペーン期間中は、11月の金利適応)

住宅ローン金利じわり上昇の理由

各校も金利の引き上げを行うなど、住宅金利はじわりと上昇しています。

10年固定金利(12月)

住宅ローン金利じわり上昇の理由

  • みずほ銀行年0.80%(前月比+0.1%)、
  • りそな銀行 年0.85%(前月比0.10%)

住宅ローン金利じわり上昇の理由

新生銀行執行役員種子島氏「住宅ローンの借り換え時は今ですかというような問いあわせはある。今の感じだと金利が上昇局面にあるとおもっている。」

なぜ金利が上昇?

住宅ローン金利じわり上昇の理由

住宅金利が上昇し始めたわけは、金利の指標となる長期金利が上昇しているためだ。アメリカの大統領選で、トランプ氏が当選し、政策への期待感から長期金利が急上昇。その影響を受けて、日本の長期金利も押し上げられ、一時0.1%まで上昇しました。しかし日銀は9月に長期金利を0%程度に推移させる政策を打ち出しています。今月14日日には、金利上昇をおさえるための国債購入の増額しましたが、金利は、一時的に低下したものの、再び上昇傾向に。

黒田氏は、長期金利の上昇をどうとらえているのでしょうか。

住宅ローン金利じわり上昇の理由

黒田日銀総裁 「海外金利が上昇するのに応じて日本も長期金利が上昇していいとか、操作目標を引き上げるとかはまったく考えていない。」

日銀は、昨日と今日の金融政策決定会合で、現状の金融緩和策を据え置き、長期金利を0%程度に押さえ込む姿勢にかわりがないことを強調しました。

金利操作はうまく機能しているのか?

住宅ローン金利じわり上昇の理由

黒田総裁「 長短金利操作付き量的金融緩和というのはうまく機能していると思う。さらに、0%程度といっているので、きっちり0%でなくてはいけないとか、あるいは、±0.1を超えてはならないとか、超えてもいいとかはあまり意味のある議論でないと考えている。当面は、80兆円程度、の国債購入がつづいていくものと考えている。」

Coco
金利操作付きの量的緩和とは、10年もの金利が0%を下回っていると、その国債を持っていると、運用がマイナスになってしまうワン。これまでは、日銀が国債を買い取って市場にお金をばらまいていたために、みんなお金があまっているので、むしろ借りてほしいということになり、金利がゼロ付近になっていたワン。銀行や保険会社などは、国債の買い入れを大量に行うため、業績へのマイナス懸念、ひいては、日本経済の悪化につながるという指摘から、9月に日銀が、10年ものの金利を0%を目標にするといったんだワン。これはつまり10年もの以上(20年、30年等の国債)の金利は、必ずプラスにいすると名言することによって、銀行や保険会社への配慮をおこなったわけだワン。しかしトランプ政権という予想に反するものがでてきたために、今度は、マイナスに振れていて困っていたものが、一転、プラスに転じたために、国債を更に買い入れ、市場にお金をばらまく必要がでてきたわけなんだワン。銀行や、保険会社も無限に国債をもっているわけではなく、無効2年で日銀がすべての国債を買い取ってしまう事になり、そこで事実上の量的緩和の終了が見られているんだワン

大江アナ
今日のコメンテーターは、クレディ・スイス証券チーフマーケットステラタジスト市川さんです。黒田操作は金利操作付きの金融政策がうまく機能しているとおっしゃっていましたが、市川さんはそのように見ていらっしゃいますか?

クレディ・スイス 市川氏
なかなかうまく行っていないのではないかと思っています。というのも、日銀はもともと、国債の購入量を、80兆円程度といっていたのですが、9月21日の金融政策会合で、金利にシフトしたが、80兆円という大きな枠組みについては、維持するといっていたわけです。これを基に、日銀の長期国債残高の増加ペースを見てみると、金融政策会合までは、年75兆円ペースだったのですが、決定会合以降を見ると、年ベースで108兆円となり、予定の80兆円を大幅に上回ってきている。つまり、金利が上がろうとしているので、ゼロ近辺に留めるためにより大量の国債をかっているという状況になっている。今回日銀は景況感を引き上げたわけですが、景況感が引き上がったのにもかかわらず、量的緩和が強化されているという状況になっているわけです。これが続くと、例えば物価上昇率が上がってきたときに、金利があがりそうになったらどうするのか?これはもっと国債を買い入れる、量的緩和を行う必要が出てきます。これが、すぐにではないが、将来悪性のインフレになってしまう可能性を段々と抱えていることになっている。

大江アナ
ではこの0%程度の金利目標をあげるという手はないのでしょうか?

クレディ・スイス 市川氏
はい、もちろんその可能性はあります。その場合は将来金利があがる、つまり国債の価格がさがるということになり、そうすると、今国債を持っている人たちは、売りに入る。そうすると、もっと日銀が買わないとこのレンジに収めることができなくなってしまうので、実は量的緩和が更に、期せずして、強化されてしまう可能性がある。

大江アナ
前から言われていますが、金融政策だけでは、限界にきているということかもしれませんね。

クレディ・スイス 市川氏
はい、黒田総裁は、金融政策だけでは限界があるということを認めた上で、構造改革の進捗を政府に強く迫るべきだと思います。